【思い出の名機】「スーパーヘビーメタルA」(1994)

スロ童貞とかスロチェリーとはよく言うが、経験がなく目の前に相対した時に戸惑う点と思い出を美化する点は確かに同じかも知れない。ただスロット機と女性とは基本的に全く違うし、私は逆にスロほど女性に関しての思い出は少ない。スロを覚えたてで最初に打った時は(なんだこれ)と思った台でも、後から経験や知識が追い付いてきて(あー、そうだったのか)と思うことが多いのがスロットである。
「スーパーヘビーメタルA」はサミーの4号機。当時はサミー工業だったね。メタルというより大理石っぽいデザインとか、SAMMYなんてメーカーロゴが初見の印象として残っているが、後からサミー工業はアラジンやミスターマジックなど集中機が有名なメーカーとか、社長が里見だからサミーなんだな、とか、色々な知識が付加されていくわけである。
始めて打ったのは新宿のグリンピースだった。師匠の仕事の合間のちょっと空いた時間の真っ昼間に打った記憶があるが、私にシングルボーナスの集中が訪れて「お、オイ!集中だぞ、大変なことになるぞ!」と師匠に言われて期待に胸を膨らませたのだが、クレジットが埋まってホッパーが作動する前にその集中とやらは終了。すぐに仕事に戻れたという思い出だ。
後になって知ることになるが、その集中役の突入率は設定1で1/4096、集中パンクが1/102.。つまり集中で増やさせる気のない完全なるオマケであった。特徴というべきはそのコイン持ちの良さ。千円で45ゲームほど回ったそうである。BIG確率は良くないがコイン持ちが良く、集中役というアクセントがあって、しかもREGがない。意外と今の時代に出てきたらアリなんじゃないか。
アラジンⅡやミスターマジックを彷彿とさせる小役絵柄や、ヘビメタのイメージの無いポップな7絵柄。1枚ずつしか入らないコイン投入口や押しにくい位置についているBETボタンなど色んなことを思い出すが、なんだかんだでリールの止まり方や操作性は良かったので、後に業界をけん引するメーカーになっていく片鱗はあった、ということなんですかね。
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