「インバスケット思考」

まあ「エンタメ」という分野の書籍でなく、どちらかというとビジネス本に分類されるかも知れないが、定価1,000円のこの書籍は多分、ジャグラーでワンプッシュしたコインが無くなるよりも長く楽しめ、そして役に立つと思う。


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私の周りには資産家とか勝ち組とかエリートがいたりして本当に人に恵まれてると思うが、日記をお読みの常連で言うと、かつてヒラ社員を経験したことがあるK君などは別として、「ん?サラリーマンって何やってんの?」と、

まずはそんな感じな人もいて、そういう方も興味本位で見てみると良いと思う。無茶な上司の指示、当事者意識の無い部下。自らはしがない中堅社員として、限られた2時間ぐらいの時間で20件程度の仕事をこなすという、シミュレーションゲームのようなものがインバスケットという演習である。例えば、だ、

「ライバル会社の店舗が出店するらしい」というメールや、「ウチの娘が会社を辞めたがってる」的な手紙、こういうのを20数件、ザッと目を通して優先順位を決め、上司に報告したり部下に指示したり、自分で処理したりする。

自分も日々、テトリスのように降ってくる仕事を処理してるし、それ自体も向いてないとは思ってないので、こういう本自体も苦手でもないし、楽しめたりもする。ただ、しがないサラリーマン。それを自分で(向いてるかも)と言ってしまう、一抹の寂しさも感じてしまう今日この頃である。

同じ会社員でも経営層まで登りつめた人は、まあ実務自体はしてないので、ここに書かれてることは「遥かなるノスタルジー」に感じるだろうし、サラリーマンでなく社長になるべくして生まれてきた人は、こんなことに2時間を費やしてるのをバカらしく感じるだろう。

資産家からみれば「え?こんなに一生懸命仕事して、月に数十万しかもらえないの?」ってなるだろうし、こういう本を読んでフムフムなんて言ってるのは、生粋のサラリーマンじゃないかな、と私なんかは思ってしまうのだ。

どんなに要領の悪い若手社員だって、田舎に帰れば伝説のファーマーになるかも知れないし、やる気の無いオジサンだって、そのまま自分の収入になると思えば鬼のようなバイタリティを見せるかも知れない。上司の為、部下の為、自分なりに工夫や苦労をして、ある意味充実して取り組めるというのは、仕事のプロというより、

まさにサラリーマンのプロ。プロサラリーマンである。私なんかはダメ・サラリーマンを色々あったが20年近く続けている。普通、ダメが良くなったり、ダメ過ぎてヤメたりするものだが、ダメのまま20年というのもある意味凄い。

ダメのベテラン、ダメのプロ。プロ・ダメサラの鑑だと自負している。楽しい仕事だけ自分がやり、キツイ仕事は他人に振るとか、そういう意味でなく、ストレスや面倒すらも愛おしく思えるというダメっぷり。理論と効率を追い求める経営層やエリートとはまた違った一面も、またサラリーマンにはあると思う。

会社勤めとは違った生活をしてる人にも、是非一読頂きたい一冊です。










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この記事へのコメント

ぽんちゃい
2018年07月23日 18:40
この人の本かどうかは知らないけど、少し前に戦国時代にタイムスリップして滅亡寸前の領地の戦国武将になった時やらなければならないことは何か的なインバスケット本は読んだな。信長の野望好きには面白く読めたよ。ビジネスに役に立つのかは知らないけどね。
ぼんさく
2018年07月23日 21:21
戦国武将とエリートが同じかどうかは不明だが、戦に負ける人には特徴があると林修センセイが言っていた。「情報不足」と「思い込み」と「慢心」だそうで。なるほどなーと思うより先に、生まれながらにして戦わずして負けてる私はどうすればいいのよと思った。

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