「TENET テネット」(※公開中)

この日記を読んでくれている人達は私がクリストファー・ノーラン監督の作品が好きなことは知ってるかも知れないが、このコロナ下で「映画文化が結構ヤバいかも」という時に公開に踏み切り、かつ独自の作家性を炸裂させているというのはヤッパリすげえなあと思うのでありんす。

絶対に失敗しない、失敗できないスターウォーズシリーズなんかは、色んなパターンのストーリーを撮影して、試写で評判の良かった方を選択するというやり方をしたそうだが、んなもん作家性のかけらもない、単に動きのないアトラクションのようなものだと思う。ディズニーランドならそれでもいいかも知れないけど、映画というものは芸術性も含めた別の娯楽であり続けて欲しい。

…といいつつ、コロナ下からの復活、映像文化の復権なんてハードルを上げちゃって申し訳ないけどコレ、作家性というかクセが強すぎない?ハハハ。時間逆行がテーマである本作、難解で作りが親切でないので正直わけがわからない。物語が進むにつれて伏線が回収されつつあっても(んなのわかるかよっ!)とか、プログラムとかネットで解説をみてヤッパリ(んなのわかるかよっ!)の連続である。

時間を順行する物語と時間を逆行する物語があって、「記録」という「起こってしまったことは変えられない」という前提があるから順行と逆行の「挟み撃ち」のような作戦が遂行されて、画面上で順行するミッション(紅組)と逆行するミッション(逆行)が同時に画面に映るというトンでもな物語とか映像体験が展開される。

で逆行側の視点では身体の維持の為にマスクをつけている格好とか、風車が逆に回ってるとか、音楽が逆再生で不気味なリズムだったりとか、観てる側にもヒントはあるんだけど、それを丁寧に説明してくれてないし、順行と逆行を途中で変えちゃう奴とかも出てきたり、その説明がなかったり。ね、観てない人が聞いてるとヒドイでしょ?

これはメチャメチャに作って「答えはあなたの心の中にありまーす」とか煙に巻こうとするタイプの映画ではなく、「わからない人は置いていきますよー」系の映画。だから予習復習好きの日本人は結構好きだと思います。一度目に「あーそういうことね」と察する天才タイプとか、逆に頭を空っぽにして感覚で楽しんじゃうという人は少ないだろうけど、

一度目にわからないところはネットとかで復習して二回目で確認する。もしくは塾の講師みたいな人のアドバイスを参考にして自分の感想を整理する、みたいな楽しみ方をする人が多いんじゃないかな。私?私は正直、偉い人とアタマの良い人が2人で楽しんでる会議に参加したような気持ちでしたね。「元々の目的って何だっけ?」「もう話の流れを見失ってるから早く終わってくれないかな?」とか、そういう感じ。

まあ日本人としてはタイムトラベル系の話はドラえもんで慣れてるし、逆再生はドッキリ㊙報告のマンボナンバー5で慣れてるから意外にとっつきやすいかもね。未来ののび太が今ののび太を叱りに来たって感じの話に違和感をさほど感じないからね。

批判しているように聞こえるかも知れないけど、まず音響効果がすごい。あとあまりストーリーに関係ない風景や飛行機、自動車のアクションがすごい。なのでIMAXで是非見て頂きたい映画でございます。





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