「タクシードライバー」 (1976)

10月5日は私の45歳の誕生日。日記の更新からも抜け落ちて10月6日の日付の更新となってるが、まあ45歳になると誕生日なんてあってもなくともいいような日である。周りの世間はラグビーで忙しいらしく、Facebook上の友人からのコメントはキレイにゼロ件。

HBDの3文字ぐらいタイピング出来ないものか?と一日遅れて翌日に会社の上司がバースデーメッセージを送ってくるまで20回ぐらいFacebookを確認したが、まあ来てないものは来てない。ここ数年はTSUTATAさんからの誕生日メールも途絶え、いきなりステーキと全日空さん、あと、じゅうじゅうカルビさんを除いてはおめでとうのメールを受け取る機会も無くなってきた。

そんな孤独な生活を乗り切るいい方法がある。鏡に向かって「おめでとう」と3回唱えてみよう。「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」…ポジティブな言葉を発すること、受け取ること。同時に出来るから効果的である。

そんな孤独には慣れてる負け組人生の組合委員長のこの私が、あまりのネガティブさに逆に胸が高まるほど衝撃を受けたのが公開中の「JOKER」という映画。負け組組合、ゴッサムシティ分会の分会長、すげえな。アナタに足りないのは人の温もり。オレで良かったらハグしないか?と、

まだ「JOKER」をレビューするのは時期早々なので、今日は同じようなコメントになるであろうスコセッシの「タクシードライバー」のご紹介から。ロバート・デ・ニーロの代表作として推す人も多い傑作である。…ってうーん、気持ちの良い映画ではないけどね。

若き日のデ・ニーロが戦争帰りで不眠症の孤独な男を演じている。ゴッドファーザーPARTⅡでビト・コルレオーネを演じたデ・ニーロだけに普通に男前だし、見栄えがみすぼらしいということもないのだが、(そこでそれやっちゃダメー)感、空気の読めない感が凄い。

好きになった女性に、根拠がないにせよ根拠のない自身たっぷりにアプローチするまでは良い。女性だってはじめは満更じゃなさそうでも、それでポルノ映画に連れてっちゃダメー!なんでそういうことするの?しょうがない、そういう人なんだもん。空気が読めないからそういうことをやっちゃう。

(あの時、こうしておけばなあ)と思うことも多いが、仮にあの時それをしなくとも、いつかきっと別の機会でやってしまうのが負け組の特徴。その不器用さが観るものの感情を揺さぶる。感動、ではなく(あーあー)という残念な感情の起伏。あーあーあー。

幼い売春婦を演じるジョディ・フォスターと出会ってからは嫌な予感しかしない。ヒーローなら颯爽と救うだろうし、要領が良ければ上手くスルーするはずだが、デニ郎さん演じるトラヴィスは、風俗嬢に説教という(やっちゃダメー)の初級編から順当に、やっぱり最悪な関わり方しかできないのである。

ちなみに、ジョディ・フォスターの親族から感謝され、以前憧れていた女性を乗せてタクシーを走らすシーンは”トラヴィスの妄想”だとする見方が多いが私もそう思う。多分死ぬ前に見た幻覚か、壊れた精神が見せる妄想だと思う。世間から必要とされ、好きな女性に認められるというのは孤独な男の見る夢そのもの。それが妄想だと気づかせる悲しさがこの映画の残酷なところ。

憧れの女性に対し、クールにほほ笑みながらタクシーから降ろし、その後(オレは街の為に戦うぜ)という鋭い視線をミラーに向ける。デ・ニーロの眼力がまた、中二病ぽいっていうかな、孤独で壊れそうな脆さを表わしてて不安である。

その不安定さが最も現れるのが鏡に語りかけるシーンだね。「俺に用か?(You talkin' to me?)」。デ・ニーロのアドリブらしいけど、男なら一度は誰でも鏡とお話したことがあるでしょう…ってない?オレもそろそろ危ないかもね、ハハハ。











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