「サイコ」(1998)

「ダメサイコ」から20年経ったのかあ。月日の経つのは早いものだ。ヒッチコックの超有名作「サイコ」の完全リメイクとして製作されたのが1998年のガス・ヴァン・サント監督のダメサイコ…ではなく「サイコ」。何でこれを作ろうと思ったかなあ?

脚本もカット割りもほぼ同じ。当時の俳優と当時の撮影技術で精巧な贋作を作ろうと思ったのか、それだったらそれを徹底すれば良いものを、タマにチョイチョイ「オレ的なセンスだとこうだけどね」って感じの描写が入る。ダーラッシャイ!

ワクワクしてたのは最初の空撮の部分ぐらいかな?主人公が逢引きに使っている安ホテルにワンカットで入っていくシーンまで。マリオン役のアン・ヘッシュがキュートだな、と思ってみてるとハエのアップで「は?」

あとはチョイチョイ「は?」の連続。ガマンしてみてると出てきたノーマンが健康的なノーマン。いやいや、俳優を責めちゃいけない。ジュリアン・ムーアがマリオンの妹をやってるが彼女自体はいい女優だ。問題は誰がこのリメイクをしようと言い出したかである。

初っ端なホテルのシーンでは隣室の客の喘ぎ声が入ってたり、健康的なノーマンが1号室を覗き見してハアハアしてるなど、あえてそうした(オリジナルと異なる)演出がなされているが、この監督は賢者モードという言葉を知らんのか、と。

アンソニー・パーキンスのノーマンは、女性に対してイヤらしい気持ちを抱いた時点で自分の中の母親が出てきて自分を支配してしまうわけだが、ビンス・ヴォーンの健康的なお笑い芸人のようなルックスだと、一発抜いたら賢者モードで抑圧も何もないだろと思っちゃう。

キリがないので飛ぶけど、最後のショックシーンの怖くなさが異常。階段を降りる音が怖いのに敢えてのカット。ノーマンの女装がコント。唐突に後ろにいるサムの攻撃がドリフ大爆笑、極めつけはジュリアン・ムーアの顔面キック。逆にすげえぞ。

ということで、コッチを先に見ると1960年版「サイコ」が何で名作とされるかわからなくなるという、ある意味怖い映画であります。あと20年したら誰からまたリメイクするかもね。40年周期ってことで。















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