「40歳の童貞男」 (2005)

…タイトル通りのアメリカ映画である。映画好きの方でもこういうジャンルを毛嫌いして観てないケースもあるんじゃないかな?今日はこの映画をおススメしてみようと思うが、その前に少し自分語りをしてみようと思う。

私の学生時代、仇名は”素人童貞”だった。18歳から22歳の間という、人生でかなり多感な時期にこのあだ名は自分で振り返ってもヒドイ。当時はやせ型のイケメンで、排気量の大きなバイクに乗り、頭の回転もまあまあ早くて趣味も多くて、トークの引き出しにも事欠かなかったし、

そもそも”リアル童貞”の含有率もそこそこだったろうに、それを差し置いての”素人童貞”の称号である。まったく、現在だったらイジメだと思う。別に否定はしない。素人童貞の何が悪いのか。同年代の男女にバカにされるいわれは1ミリもなく、当時は憤慨していたのだが、今日言いたいのは愚痴ではない。

この映画の中でもDNAの話が出てくるが、女性は女性の中でも、(ダメ男を見分けるDNAが備わってるんだろうな…)と、私は早い段階で気づいた。つまり、自分で言いたくないが、女性には甲斐性のない男を本能的に見分ける能力が生まれながらにしてある。

昨日の山ちゃんこと山里亮太の話じゃないが、キモいとか下衆とか言われていたのは今は昔。今やMCなど芸能人として値崩れしない安定感を備えるや否や、結婚市場では高値の評価である。今や目の覚めるようなイケメンの原田龍二の方が気持ち悪がられている始末。女性の評価というのは実に的確である。

映画の話をするとこの映画。ホント出てくる人はみんないい人。NHKの朝の連続テレビ小説の方がよっぽど悪意がある。とにかく40歳で童貞な主人公が、顔とか服装を置いておいても、仕事に誇りを持ってるし、趣味も多彩だし、生活にスタイルもポリシーもある男性である。

話をさせればソツないし、異性ともウイットに富んだ話もできるし、同性の友人に対しても付き合いが良い。ポーカーだって強いし真面目一辺倒ではない。言うべきとことは強く言い、やりたくないこと、したくないことはハッキリと言える、自分をチャンともっている40歳なのである。

で、女性もそれをわかる女性である。見かけをバカにしたり、生き方をバカにしたりする女性が出てこない。同性の友人だって浅はかな悪ふざけはあるが、根がホントに主人公を心配している、イイ奴ばかりである。

ヒロインも3人の子供を1人の孫を持つ、まあ熟女マニアにはたまらない感じのエ口ババアなわけだが、妙な色気とか包容力とか、強さとか優しさとか弱さとかが同居する魅力的な女性である。こういう女性を選べるのも、大人の男ならでは何だろうな、とも思える。

つまり、この映画は童貞をバカにするコメディではなくて、性別とか加齢とか趣味とか食事とか生活とか愛とか仕事とか、人生の全体的な事柄に清々とバランスよく営む中で、その中に自然に恋人とか友人とか、あと身体の関係とか、そういうものがついてくるんだ、ということを言いたい映画な気がします。

あんまり観てないけど、「あいのり」とか「テラスハウス」とかの方がよっぽど下世話。イケメンと小じゃれた美女が性欲や自意識を愛とか恋に置き換えて、好きだのキライだのって話。モテメンバーに「ちくしょー」とか、それを言う立場だった山里亮太にゴールとしてはゴボウ抜きされるという皮肉も効いている。

イヤミっぽい言い方をしてしまったが、恋とか愛というものに、勘違いでもこじつけでも、性欲が目当てでもカネとか自尊心とかの為でも、がむしゃらに取り組むこととかが、まさに人間としての営みだということ。それは誰のもとにも転がっていて、勝ったでも負けたでもなく、お互いにカラダを求めあう人間がいたらステキよね、って、

そんな映画ですね。見方によっては凄く深い映画です。











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