「IT/イット」 (2017)

私たちの年代で言うと江戸川乱歩の「地獄の道化師」ね、そのピエロの印象が怖くて怖くて、ピエロ=恐怖のイマージが非常に強い。アメリカでもジョン・ゲイシーという連続殺人鬼が「殺人ピエロ」って呼ばれててね、

このおじさんはピエロの恰好をして近づいて少年を30人以上殺したというね、まあ興味があったら書籍やネットなりで読んでも良いと思うけど、あとスティーブン・キング原作のイットの予告編ね。ホント、ピエロって怖いよね。

正直、ジョン・ゲイシーっぽい話だと勘違いしてたんで、昔のTVドラマ版も今回の映画も見てなくてね、NETFLIXで配信されてたからウッカリ見ちゃったんだけど、ハハハ、何だこの映画。わけわかんねー、ハハハって感じ。

何というか、胸糞悪いスタンド・バイ・ミーというか、グログログーニーズというか、ホラーではなくて青春映画でした。ピエロというのが少年たちの抱える悩みのメタファーのようなものであることに気づくまで???の連続。

オープニングで主人公の弟がエゲツないことになってて、結構攻めた映画だなあと思ってみてたんだけど、まあこの時点でリアルな変質者の映画じゃねえなって話なんだよね。「ルーザーズクラブ」という、直訳するとクラスでイジメられてる負け犬クラブの連中の自立を描いた映画だった。なんだそりゃ、って話。

日本もそうなんだろうけどさ、アメリカの学生モノってイジメがキツくて、イジメっ子とか周りの親とか何やってんの?って気になるんだけど、この映画のイジメっ子も大人連中もクズばっかりでね。イジメられっ子たちの活躍に応援したくなっちゃうんだけど、え?そういう映画何ですか?ってね。

地獄の道化師、というより怪人二十面相なんだわ。ピエロが全然怖くないの。バーン!と現れるショック効果はあるんだけど、「アナタの心の中の弱い部分が生み出した怪物なんです」系の説明をされてるから怖くないのね。

近所の人良さそうなオジサンが実は変態殺人ピエロだった、の方が千倍怖いよね。で、何だカンだこの負け犬クラブの少年少女たち、友情パワーで成長しちゃうんだわ。彼らの27年後?まあ今のアタシぐらいの歳ですけど、

アタシは未だに負け組継続中…って、それは関係ないね。それはそうと、イジメっ子とかダメな大人が結構死んでたり、そもそも何の罪もない弟も劇中ではピエロに殺されちゃってるよね。でも、映画的な見方とすると、

まず弟は何らかの事情で死んでしまったのを主人公がそれを受け入れるという話。あとイジメっ子とかヒドイ大人については、リアルに殺すんじゃなくて、自分に悪影響のある人間を心の中で殺せるようになって初めて大人になれるという意味なんじゃないかと深読みしてみます。

社会に出て嫌な人間に出会った時、逃げるか暴力に訴えるか。心の中でソイツの葬式に参加し両手を合わせる自分を想像することで大抵は乗り切ることができる。リアルな死を受け入れ、必要とあらば誰かを心の中で殺すことが出来るようになるのも成長であり、ピエロはその象徴であ…

…って、やっぱ怖くないんだよ、そうすっと。










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