「内海の輪」 (1971)

 「週刊朝日」に連載された松本清張による『黒の様式』シリーズの第6話『霧笛の町』をもとに、山田信夫と宮内婦貴子が脚色し斎藤耕一が監督したサスペンス恋愛映画。
 美奈子は水商売の女と駆け落ちした夫の寿夫を追って、夫の弟である大学生の宗三と新潟を訪れた。しかし夫に帰る気持ちがないことを確かめると、美奈子は帰りに寄った水上温泉で宗三と結ばれる。数年後、美奈子は四国の呉服屋に嫁ぎ、宗三は大学で考古学の助教授になろうとしていた。二人は人知れず逢瀬を重ねていたが、旅先の伊丹空港で宗三の同級生とばったり遭遇してしまう。同級生は新聞記者であり、美奈子とも面識があった。不倫が公になれば二人は破滅してしまうと考えた宗三は、ある決意を胸に抱いた。<allcinema>






とまあこんな紹介をするとコテコテの松本清張サスペンスだと思われるだろうが、なんつーか、不倫メロドラマである。この歳になってみると岩下志麻姐さんの妖艶さというか、女の情念が凄いね。こういう人に出会う男が幸せなのか、出会わない男の方が幸せなのか。

ダブル不倫の相手役が若き日の中尾彬。不倫旅行の始まった一日目のワクワク感たら。こんな不倫のドキドキを味わえるなら結構も楽しそうだと思うが、後半にいくにつれ、(…何なんだろこの映画?)ってぐらい姐さんの情念が重くのしかかってくる。うーん、独身の私にとっても重い。

正直、若い頃の私だったら犯罪要素の薄さやオチのわかりにくさにプンプンしてたと思うが、今見ると事件が起こるまでが十分サスペンスなのである。岩下志麻が美しく、かわいらしく、艶っぽく、可哀想で、そして怖い。







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