『黒蜥蜴』 (1934)

久々にブログテーマを追加しての更新。「江戸川乱歩」とテーマを追加したのは私の中で第何次かの江戸川乱歩ブームが到来し、何度も読んだはずの乱歩の小説を読み返しているからだ。皆さまにも是非お伝えしたい。

最初は有名な『黒蜥蜴』から紹介したい。美貌の女賊、黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決は乱歩ファンでなくとも知ってる人は多いはずである。乱歩の作品に出てくる怪人として有名なのは「怪人二十面相」があるが、

実は蜘蛛男に魔術師、吸血鬼に黄金仮面と、少年モノ意外にも奇抜な怪人が多い。緑衣の鬼に赤サソリに白蝙蝠。まさに「イロモノ」も結構多く、あとは赤いキツネと緑のタヌキぐらいしか残ってないと思わせておきながら、

颯爽と登場したのがこの「黒蜥蜴」である。美しい女のやわ肌に蠢く黒い蜥蜴の紋章。もう完全に乱歩ならではの世界である。この黒蜥蜴、美しいものに目が無い盗賊ということで、イメージはルパンの峰不二子と思いきや、

結構大胆に人は殺すし、宝石目当てに誘拐はするし、しかも約束は破るし、結構な悪人である。が、その悪女が明智小五郎との対決にワクワクするさまや、それが恋愛感情に発展するところがこれまでの怪人と異なる点。

(これってもしかしてK・O・I?)という感情を一通りの犯罪をこなした女賊が抱く違和感。何だそりゃ、と。この点を見事に戯曲化したのが三島由紀夫。世の中には黒蜥蜴の原作者が三島由紀夫であると思ってる人もいる。

んなわきゃないが、確かに悪女と名探偵は絵になるし、舞台や映像向きだ。かつて映画で京マチコと美輪明弘が黒蜥蜴を演じている。まあ後者は女ですらないのだが、その妖艶さはyoutubeで確認できるから必見である。

我らが天知茂版の「美女シリーズ」では「悪魔のような美女」というタイトルで小川真由美が演じている。少々プニプニした黒蜥蜴だが、天知茂との対決は見ごたえ十分で、シリーズの中でも傑作の呼び名が高い作品である。

「黒蜥蜴」の楽しさは自分ならどうキャスティングするかな、とかイメージが膨らむ点である。今映像化したらどんな女優がいいか。天海祐希のハンサムさ、鈴木京香の色気、真木よう子の妖艶さに、北川景子の若さとか、

その全てが複合していないとなかなか黒蜥蜴役は務まらない。今の女優では難しいかも知れないな。同様に明智役も難しいが、今なら西島秀俊とかかな。あとは俺とか。まあ、こんな風に妄想も膨らむ乱歩の傑作である。









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